ナイトトレインの平成・徒然草 ~心にうつるよしなしごとを書き連ねて~

《鉄道》《車》《音楽》《文学》等にまつわるよしなしごとを、つれづれなるままに書き連ねてまいります。  

≪侏儒の薀蓄学≫ 丸形郵便ポスト・郵便差出箱1号

昭和の生まれの人にとっては郵便ポストと言えば丸形の郵便ポストが思い浮かぶはずだがいつの間にか郵便ポストは角形に変わってしまい、街角で見かける郵便ポストはほとんどが角型の郵便ポストになっている。
この丸形の郵便ポストの正式名称は「郵便差出箱1号」という馴染みのない名称であるが、日本国民の大多数はこの名称すら知らないのではないだろうか。「郵便ポストが赤いのも、消防自動車が赤いのも、みんな私のせいなのよ」というせりふがあるくらい、郵便ポストは「赤」で知られているが、日本以外では違う色が使われており、アメリカは「青色」が、ヨーロッパでは「黄色」&「赤」が使われている。日本の郵便制度は英国から学んでいるので英国と同じ「赤」が使われているのだ。
「赤」が当たり前の日本の郵便ポストであるが、一部では違う色も使われていて必ずしも赤一辺倒というわけではない。例えば速達専用の郵便ポストには「青色」が使われている。

さて、急速に角形への移行が進んでしまい丸形の郵便ポストを見かける機会がほとんど無くなったように思うが、探すと意外と丸形の郵便ポストがあったりするのである。今でもあるのかどうかの確認はしてないが、写真は2006年撮影の多摩ニュータウン・八王子市で見かけた丸形郵便ポストである。これまた最近姿を消しつつある電話BOXと並んで設置されている。

多摩NTPOST 001A
多摩NTPOST 006A
多摩NTPOST 003A

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  1. 2014/08/18(月) 05:51:17|
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<侏儒の薀蓄学 その3> 国の名前がつくのは「日本酒」だけ?

これを薀蓄学でご紹介していいのかと戸惑いを感じたが、大変興味ある短文なので紹介させていただく。以下に本日の朝日新聞の1面に掲載された「澤の鶴株式会社」の広告にある北野大氏の短文を引用させていただく。

ーーーーー引用開始ーーーーーーーーーーーーー

「日本酒で乾杯」 淑徳大学教授 北野大

 世界にはそれぞれの国を代表する酒があるが、国の名前がついているのは日本酒くらいと思う。 ドイツビール、イギリスウィスキー、ロシアウォッカなどという名を聞いたことがない。 日本酒は冬は熱燗、夏は冷でと多様な飲み方ができるが、これら海外の酒は無理である。 「フルーティでまるでワインみたい」。 これほど日本酒に失礼な表現はない。 この表現は、そっくりワインに返したい。 「フルーティでまるで日本酒みたい」と。

ーーーーーー引用終了ーーーーーーーーーーーー

私事であるが、私は下戸にして、特に日本酒のような醸造酒が苦手である。蒸留系のお酒ならまだよいのでビールで乾杯の後は焼酎にきりかえるかウーロン茶にしている。そんな私ではあるが、ある時接待で日本酒の澤ノ井の経営する「ままごとや」で食事をした際に、竹筒に入れて供された新酒があまりにも魅力的で、一口だけ味あわせていただいたことがある。その時にまさに私の口をついて出た言葉が日本酒には大変失礼な言い方である「フルーティでまるでワインみたい」だった。上記の北野氏の短文を見て思わず「ままごとや」での出来事を思い出させてくれた。
  1. 2014/03/20(木) 11:58:22|
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<侏儒の薀蓄学 その2> STEVIE WONDER’s WORDS

<侏儒の薀蓄学 その2>ではSTEVIE WONDERの言葉をお届けする。
1992年にNew Yorkのマジソンスクエアガーデンでボブ・ディランの30周年記念コンサートが催されて、多数の有名歌手が出演していたが、その中のSTEVIE WONDERが「風に吹かれて」を歌う前に次のような言葉を語っていたので、紹介したい。
ーーーーーーーーーーー引用開始ーーーーーーーーーーーーーーー
君のために、今夜歌う歌を僕は15歳の時から歌っているんだ。
僕がこの歌に抱いている思いには、これが歌われ続けることへの無念さがある。
無念だと言ったのは、この歌の背景となったさまざまな出来事を思うからだ。
60年代この歌の背景には「公民権運動」と「ベトナム戦争」が、
70年代には、ウォターゲート事件や南アフリカの悲劇があった。
80年代、南アの人種隔離政策への抵抗は続き、、世界各地で飢餓との戦いがあった。
90年代も意味は失われていない。
今選ばれる指導者は、人と人とのきずな生み出せる人物でなくてはいけない。
世界と共に祖国を忘れない人、強い責任感を持ち、心を広く開いて、多数の中の少数の声を聴く人だ。
ーーーーーーーーーーー引用終了ーーーーーーーーーーーーーーー

STEVIE WONDERの発したこの言葉は、残念ながら2010年代の現在においてもあてはまる言葉だ。
そして未だにどの国においても、STEVIE WONDERが求めるような指導者は現れてないのが大変残念である。

  1. 2014/03/19(水) 23:08:28|
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<侏儒の薀蓄学 その1> 能と狂言

「侏儒の薀蓄学」と題してシリーズで私の薀蓄を披露して行きたいと思っている。その第1回目は「能」と「狂言」を取り上げてみたい。恥ずかしながらまだ一度も「能」「狂言」の舞台を見たことはない、テレビで見たことがあるのみである。しかし筆者は白洲正子の著書から能について勉強したり、狂言についても書物やテレビを通して勉強したり鑑賞したりしてきていた。

武士が支えてきた能・狂言とはいったいどのようなものだったのだろうか。「能」は亡霊とか超自然的なものが主役になっているのに対して、「狂言」は、名のない人たち(アノニマス)が主役になっており、現実世界の人間の生きる姿が滑稽に描かれている。
「能」は、文学・舞踊・宗教儀礼・音楽の集合芸術で、室町時代に観阿弥・世阿弥親子が将軍・足利義満の保護を受けて大成した歌舞劇である。
「狂言」は、人間の弱さや愚かさを滑稽に表現した科白劇である。

「能」と「狂言」は、陰と陽、死者と生者の世界という好対照をなしている。

ここで少し歴史を辿ってみることにする。「能」「狂言」は奈良時代に唐から入ってきた「散楽」(さんがく)がルーツといわれている。散楽はアクロバット・手品・お笑い芸から成り立つもので、朝廷の儀式の場で演じられていた。その後、日本古来のお笑い芸である「俳優」(わざおご)と融合して、お笑い芸中心の「猿楽」(さるがく)となって大衆化して、「能」「狂言」に至っている。猿楽の芸の種類や情報が記されている随筆「新猿楽記」に猿楽の原形ともいえる「東人之初京上」(あずもうどのういきょうのぼり)がる。「能」の代表作には「井筒」(世阿弥作で、伊勢物語を題材にした創作)を、「狂言」の代表作には「末広がり」(太郎冠者が主のいいつけで買い物に出かけて間違えて傘を買ってきてしまう物語)があげられる。

現在では狂言・能・狂言と交互に舞台が演じられるが、観阿弥作の「自然居士」(じねんこじ)では能と狂言が一体化している。そういう意味では狂言の方が、散楽のルーツを受け継いでいると言ってもよい。

歌舞劇である「能」、科白劇である「狂言」、能では主役のセリフは地謡を通して語られるのに対して、狂言では主役を演じるものが自らセリフを語る。

囃子方は「太鼓(たいこ)」「大鼓(おおつづみ)又は大革(おおかわ)」「小鼓(こつづみ)」「能管(のうかん)」の4つから成るので「四拍子(しびょうし)」とも呼ばれる。こうゆう編成の音楽は世界に類を見ない非常に特殊な編成である。リズム3に対して、メロディー1の編成は本当に世界的に見ても特殊である。しかも、能管はリードであってリード(旋律)ではなく、太鼓・大鼓・小鼓はパーカッションであってパーカッションではないという、なんとも珍妙な音楽を成している。
大鼓は皮を温めてから音を出すので大きいにも関わらず低音ではなくて、高音を出すし、小鼓は逆に湿らせて低い打音を発するようにしている。太鼓(たいこ)に於いても、ふりおろしたバチをそのまま皮に当てて止める奏法なので、音が響かないようになっている。

能と狂言は以上のように日本独特の文化・芸術の集大成をなしているもので大変興味深いものがある。筆者としても、上記のようなことを念頭において能・狂言を勉強・鑑賞していきたいと考える次第である。

  1. 2014/03/16(日) 19:55:13|
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プロフィール

nighttrain999

Author:nighttrain999
目黒区の都立大学で産湯を使い、長じて多摩ニュータウンに移り住んでン十年の”おじさん”です。サラリーマン渡世を無事に勤め上げて第二の人生を謳歌しております。
多彩な趣味のお陰で時間が足りなくて、とても仕事をしている暇がないという次第。
興味のあるものは: 鉄道・車・オーディオ・カメラ・地図・文学・歴史・音楽(特にJAZZ)・英国

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