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ナイトトレインの平成・徒然草 ~心にうつるよしなしごとを書き連ねて~

《鉄道》《車》《音楽》《文学》等にまつわるよしなしごとを、つれづれなるままに書き連ねてまいります。 このBLOGに掲載された写真などを他のMediaなどに掲載される際の問い合わせ先はn.sugii@nifty.comです。 

昭和の鉄道世界(28) 1969年8月 米坂線のキューロク

SL末期において米坂線のキューロクは数少ない旅客列車を牽く例として人気があった。筆者は高校時代に川越線でキューロクの牽く旅客列車の写真を撮っているが、なぜかそれ以来キューロクに愛着を持っていた。ということで北海道合宿の集合地札幌までの寄り道候補の筆頭に米坂線が上がった。翌日は花巻で花巻電鉄を訪問する予定を立てていたので、本数の少ない米坂線であまり奥まで行くことはできず、「手ノ子」駅付近での撮影を考えた。上野発の夜行急行列車で早朝の米沢駅に降り立つと米坂線の坂町行き一番列車はDCであった。当時は米坂線の普通列車はキューロク牽引の旅客列車とDC(気動車)がほぼ半々の比率で運行されていた。
手ノ子に7時14分に到着して手ノ子発14:13のキューロク牽引の128レで米沢へ戻るまでの7時間が手ノ子で私に与えられたキューロク撮影時間である。この7時間の間に上下10本のキューロク牽引の貨物と旅客列車が撮れる計算であった。ただし2本の不定期貨物列車が含まれており、それが当日運転されるかどうかはわからなかった。
例によって筆者は撮影時にメモをとってないので撮影した列車の列車番号が特定できない写真が多いのはご勘弁いただきたい。

「キューロク」は9600形蒸気機関車を鉄ちゃんが呼ぶ時の呼称で、同じように「ハチロク」と呼ばれた8620形蒸気機関車もある。昭和44年当時の国鉄の蒸気機関車は1928年(昭和3年)の形式称号規定改正以来アルファベットが頭に付く形式名(例えばD51)になっており旧形式称号が継続して使われていたのは9600形と8620形の2形式だけだった。1928年の改正で18900形はC51形に、8200形はC52形に、9900形はD50形に変更となっているが9600形と8620形はそんなに遠くない将来代替え機にとって代わられて消滅するものと思われて旧形式称号が継続されたようだ。しかし、皮肉なもので蒸気機関車淘汰の中で最後の国鉄蒸気機関車は北海道の追分機関区で入換え用として残っていた9600形だった。

国鉄営業用蒸気機関車最後の日は1976年3月2日で、当時39679、49648,79602の3両のキューロクが配置されていて、最終日に任に就いたは39679だった。残りの2両は最終日は庫内から僚機39679が入換え作業に従事しているのを黙って見つめていた。その後39679と79602は惜しくも解体されてしまいその姿をみることはできないが、49648のみが中頓別の寿公園で静態保存されている。この機関車がここで保存されている理由は、1975年5月の宗谷本線SLさよなら列車の重連の先頭機関車が49648だったことによるそうである。くしくも理由は異なるものの、国鉄営業用蒸気機関車最後の日を迎えたキューロク3両のうちの1両が静態保存されているのは喜ばしいことである。

手ノ子FH000001A
下り貨物列車の161レまたは163レ
手ノ子FH000005A
上りの貨物列車(7180レ・162レ・164レ)又は旅客列車(124レ)、わずかに見える後方から判断してたぶん貨物列車ではないかと思われる。
手ノ子FH000007A
下り123レまたは125レ
手ノ子FH000008A
手ノ子FH000009A
ダイヤで見る限り米坂線には混合列車は設定されてないのだが、客車の最後にポツンと1両貨車が連結されて臨時の混合列車の様を呈していた。これは、もしかしたら貴重な一コマになるかも知れないと思い掲載させていただいたのが、この写真である。
手ノ子FH000010A
手ノ子駅へ到着するキューロク牽引の下り貨物7165レ
手ノ子FH000011A
手ノ子FH000012A
下り貨物と交換で手ノ子駅へ進入してくるキューロク牽引の旅客列車128レ

今や第二次SLブームといえるかのように動態保存されて運転される蒸気機関車が増えている。C60に続いてC58もJR東日本の手で復活されるべく大宮総合車両センターで復活整備中である。しかしこれだけいろいろの形式の蒸気機関車が保存運転される中で国鉄最後の営業用蒸気機関車であったキューロクが1台も動態保存されてないのは不思議でもある。旧形式称号のもう一つの仲間であるハチロクはJR九州で復活して動態保存運転されているのに、なぜかキューロクにはその機会が一切なかった。しかし、今年の4月完全な動態保存とはいえないものの動くキューロクの姿が真岡鐡道の真岡駅に隣接する「SLキューロク館」で見れるようになった。近くの公園に静態保存されていた49671が整備の上圧縮空気で動くSLとして動態保存されたのだ。毎週日曜・祝日には100m位の線路を走っているとのこと。
この49671は北海道に新製配属されて道内(黒松内→岩見沢→函館→五稜郭→北見→滝川)から出たことがないSLで、函館時代に青函連絡船への航送貨物の入換え機として便利なように非公式側(進行方向右側)に運転台が移転されている異色蒸気機関車。
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  1. 2013/09/21(土) 23:58:51|
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Author:nighttrain999
目黒区の都立大学で産湯を使い、長じて多摩ニュータウンに移り住んでン十年の”おじさん”です。サラリーマン渡世を無事に勤め上げて第二の人生を謳歌しております。
多彩な趣味のお陰で時間が足りなくて、とても仕事をしている暇がないという次第。
興味のあるものは: 鉄道・車・オーディオ・カメラ・地図・文学・歴史・音楽(特にJAZZ)・英国
画像使用の問い合わせ先:n.sugii@nifty.com

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