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ナイトトレインの平成・徒然草 ~心にうつるよしなしごとを書き連ねて~

《鉄道》《車》《音楽》《文学》等にまつわるよしなしごとを、つれづれなるままに書き連ねてまいります。 このBLOGに掲載された写真などを他のMediaなどに掲載される際の問い合わせ先はn.sugii@nifty.comです。 

理論経済学者、宇沢弘文に学ぶ

今年の9月、理論経済学者・宇沢弘文さんが亡くなった。それを契機にしてNHKでいくつかの特集番組が放送されて、私も見る機会が持てた。
大変考えさせられた。今の閉塞した世の中の解決策を彼が提言していることを知らされる。時あたかも衆議院選挙が行われるが、もし日本国民の多くの人がこれらの番組を見て日本のどの政党に投票するのが良いのかを判断する材料になればと思った。不幸にしてどの政党も投票に値しないとしたら、せめてどの政党が宇沢さんの考え方から遠い所にいるかを判断して、その政党以外に投票して欲しいと思う。
本当の豊かさとは?を問うことが今求められている。

以下のWebアドレスはNHKのクローズアップ現代のHPで、宇沢さんを取り上げた時のものです。

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3574_all.html

以下は、そのHPからのCOPYです。

<人間のための経済学 宇沢弘文
格差・貧困への処方箋

天使にふんしたこの男性。
実は世界的な経済学者。
今、その存在が注目されています。

「彼の研究は時代を先取りしていた。」

「社会の病を治す医者。」

先月(9月)、86歳で亡くなった宇沢弘文さん。
行動する経済学者で、経済成長が引き起こす問題の解決策を、現場に飛び込み提案しました。
すべての人々が幸せに生きられる社会を考え続け、その思想は世界から高く評価されました。

経済学者 宇沢弘文さん
「経済は単に富を求めるものではない。」

今、宇沢さんの思想は、地域再生や被災地の復興の現場にも息づいています。
格差や貧困が深刻で出口が見えない日本。
今夜は、宇沢弘文・人間のための経済学に迫ります。

人間のための経済学 知の巨人・宇沢弘文

NHKは、金融危機のさなかの2009年、宇沢さんへのインタビューを行っていました。
経済学のあるべき姿について語る宇沢さんです。

経済学者 宇沢弘文さん
「経済学の原点は人間、人間でいちばん大事なのは、実は心なんだね。
その心を大事にする。
一人一人の人間の生きざまを全うするのが、実は経済学の原点でもあるわけね。」

研究室を飛び出し、現実の問題と向き合うことを大切にした宇沢さん。
公害問題に悩む水俣では、患者を訪ねてはその苦しみを聞き、空港建設問題に揺れる成田では、国と住民の調停役を買って出ました。
理論にとどまらず、現実の世界に貢献しようと考えていたのです。

東京大学名誉教授 神野直彦さん
「社会の病を治す医者になるんだというふうに決意された経済学ですので、その病理をいかに治すのか、処方箋まで書こうとした。」

宇沢さんが経済学を志したのは、戦後まもなくのころ。
東京大学で数学を学んでいましたが一冊の本との出会いが人生を変えたといいます。

「貧乏物語」。
経済学者、河上肇が書いたものです。
世界の経済大国・イギリスで、貧困が深刻になっていく問題を明らかにしました。
すべての人が幸せに生きる社会を作りたい。
宇沢さんは経済学の道へ進みます。

研究のため向かったのは世界経済の中心、アメリカ。
経済成長の条件を数学的に分析した理論を構築。
36歳でシカゴ大学の教授に就任しました。

ノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・スティグリッツ教授。
宇沢さんに教えを受けた1人です。

ノーベル経済学賞 ジョセフ・スティグリッツ教授
「彼は最も大切な先生です。
研究だけでなく個人的にも教えられました。
1日中、数学や経済学について語りあったものです。
世の中を変えたいと経済学の世界に入った私には、刺激的でした。」

宇沢さんは大学で1人の同僚と激しく対立するようになります。
ミルトン・フリードマン。
市場競争を極めて重視する新自由主義の中心人物です。

社会のすべてを極力、市場に委ね、競争させたほうが経済は効率的に成長すると主張していました。
これに対し宇沢さんは、効率を優先し、過ぎた市場競争は格差を拡大、社会を不安定にすると反論しました。

ノーベル経済学賞 ジョセフ・スティグリッツ教授
「教授の研究の大きな特徴は、格差の問題に注目したことです。
一方シカゴ大学には、格差は取り上げる問題ではないという人さえいました。
格差問題を全くかえりみない市場原理主義の考えと、教授は相いれなかったのです。」

アメリカ社会が効率や競争ばかりを重視するようになったと感じた宇沢さん。
1968年、日本に帰ることを決意しました。
しかし、日本で目にしたのも、経済成長が必ずしも幸せな暮らしにつながっていない現実でした。

東大教授となった宇沢さんは帰国から6年後、急速に進む自動車社会に警鐘を鳴らします。
当時、豊かさの象徴とされていた自動車。
宇沢さんは、それが本来、歩く人のためにある道を奪っていると主張。
事故の増加や大気汚染など、社会にばく大な負担を強いるという、新たな見方を提示しました。
経済成長と幸せな暮らしを両立させるにはどうしたらよいのか。
宇沢さんが提唱したのが、社会的共通資本という考え方です。

社会的共通資本とは医療や教育、自然など人が人間らしく生きるために欠かせないもの。
これらは市場競争に任せず、人々が共同で守る財産にします。
その基盤を確保した上で、企業などによる市場競争があるべきだと考えたのです。

経済学者 宇沢弘文さん
「市場で取り引きされるものは、人間の営みのほんの一部でしかない。
医療制度とか、学校制度とか、そういうのがあることによって社会が円滑に機能して、そして一人一人の人々の生活が豊かになる。
人間らしく生きていくということが可能になる制度を考えていくのが、我々経済学者の役割。」

人間らしく生きる社会とは何か。
宇沢さんはみずから、ある実践をしていました。
リュックサックの中にいつも入れていたのはランニングシャツ。
大学と自宅の間を走って往復。
自動車に頼らない生活を心がけていました。


宇沢さんの生き方は多くの人たちの心に残っています。
弔問に集まった、かつての教え子たち。
政策立案や日本経済の第一線で活躍する人材になりました。

京都大学名誉教授 松下和夫さん
「宇沢先生は厳しい先生だったんですけれど、やさしいんですね、ものすごく。
主流派経済学者は、すでに出てるデータだけを見て処理するわけですが、(宇沢先生は)現場に出て行ってぶつかっていた。」

元環境省・大学教授 一方井誠治さん
「宇沢先生が心配していた環境の悪化を(環境省の)現役時代に止められなかった。
宇沢先生の遺志を継いで、なんとか少しでも貢献して死んでいきたいと思っています。」

今、宇沢さんの家族は遺品の整理を続けています。
宇沢さんが病に倒れたのは東日本大震災の10日後です。
パソコンに残されていたのは「東日本巨大地震」という空のフォルダ。
何を書こうとしていたのか。
家族は思いを巡らせています。

妻 宇沢浩子さん
「(被災地の)絆を取り戻してあげたい、みんなで地域で一緒に暮らすことが楽しいというところまで助けていきたいなと思った。
それはまとめさせてあげたかったなと思います。」

経済学者、宇沢弘文。
人間のための経済学を追究し続けた人生でした。




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Author:nighttrain999
目黒区の都立大学で産湯を使い、長じて多摩ニュータウンに移り住んでン十年の”おじさん”です。サラリーマン渡世を無事に勤め上げて第二の人生を謳歌しております。
多彩な趣味のお陰で時間が足りなくて、とても仕事をしている暇がないという次第。
興味のあるものは: 鉄道・車・オーディオ・カメラ・地図・文学・歴史・音楽(特にJAZZ)・英国
画像使用の問い合わせ先:n.sugii@nifty.com

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